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最強急戦!?四間飛車vs謎の鷺宮定跡

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あなたは鷺宮定跡をご存知ですか?vs四間飛車用の急戦定跡であり、以前ご紹介させていただいた、個人的に最も衝撃を受けた定跡・山田定跡をさらに改良した定跡と言われています。

本エントリーでは、そんな最強の(?)急戦・鷺宮定跡について、分析・研究してみたいと思います。よろしくお願いします。

はじめに

タイトルにて「謎の」鷺宮定跡とつけていますが、実際のところ、鷺宮定跡はその実体が秘密のベールに包まれているというわけではありません

インターネットで検索すればどのような定跡か、一応ちゃんと出て来ます。ではなぜ「謎の」とつけたかというと、私があまりよく知らないからです

こう見えて(?)四間飛車vs居飛車急戦を扱った定跡本は7、8冊持っていますが、その全てに鷺宮定跡は出て来ません。我らが藤井先生の四間飛車本の中で、外から鷺宮定跡が掲載されていることをうかがい知ることが出来る本は、少ないのです*1

また、wikipediaの記載には、米長邦雄永世棋聖の以下のようなコメントも、紹介されています。それ故か、初級者向けの四間飛車本には、あまり情報が掲載されていないように思います。

  • プロ棋士にとっても難解・複雑な戦法であり、(アマチュア)初段以下には勧められないものである。
  • (鷺宮定跡側が)勝つ時は苦労し、負ける時はひどいもの。
  • どのような変化になってもやはり玉は振り飛車側が固く、これを指しこなせたら立派な有段者。

故に、6級風情には「謎の」定跡・鷺宮、自分にはまだまだ縁遠いものと思って放置していました。が、この度立て続けに2度も、鷺宮定跡を仕掛けらたのです

いい機会なので、これを機に鷺宮定跡をリサーチし、代表的な結果図から「定跡の後ってどうなるの」をやってみたいと思います。

鷺宮定跡の概要

結論から言うと、鷺宮定跡とは、以下のような戦法だと思います。

  • 先に飛車を7筋に振り、
  • 7筋の歩を突き捨ててから、左銀を進出させる、
  • 斜め棒銀系の急戦。

私の理解が正しければ、鷺宮定跡は、山田定跡を改良したものです。そして、山田定跡は、斜め棒銀を改良したものでした。

ということは、鷺宮定跡は、斜め棒銀系の急戦になります。それぞれどのような特徴があるのか?以下、整理したいと思います。

【斜め棒銀の特徴】
http://shogipic.jp/v/GHa.png

上記が、斜め棒銀の基本的な仕掛けです。左銀をズンズンと斜めに6四の地点に進出させてから、△7五歩と7筋の歩を当ててくるのが、斜め棒銀の特徴です。それに対して山田定跡は、

【山田定跡の特徴】
http://shogipic.jp/v/Izx.png

上記の図のように、まず7筋の歩を突き捨ててから銀を進出するのが、大きな特徴でした。これに対して▲7四歩と突き越すのが、後々の展開も踏まえた、四間飛車側の常套手段です。では、鷺宮定跡はどうかというと、

【鷺宮定跡の特徴その1】
http://shogipic.jp/v/Izy.png

歩を突き捨てるさらに前に、飛車を7筋によります。

【鷺宮定跡の特徴その2】
http://shogipic.jp/v/J00.png

そして、歩を突き捨ててから、△6四銀に進出して来ます。vs山田定跡の場合はここで▲7四歩と突き越しましたが、鷺宮定跡相手にそれをやっても、△同飛されるだけです。

なので、ここで伝家の宝刀・▲6五歩で仕掛けるのが、四間飛車側の定跡になります。その他諸々の細かな駆け引き*2も多々ありますが、定跡の骨子としてはこのようなものであると、Chibaは理解しました。

【鷺宮定跡の特徴その3】
http://shogipic.jp/v/J01.png

で、▲6五歩から普通に角交換すると、こうなりますよね。さて、どうすべきか。途方に暮れてしまいます。実際には、もう少し後まで定跡化されていて、「結果図は五分五分」となっているそうです。

本エントリーの概要

先ほどの「鷺宮定跡の特徴その3」は「イメージとして」出しましたが、一般的な定跡図とは少し形が異なります。△4ニ金など、もう少し含みのある駆け引きをした後に、△7五歩と仕掛けるからです。

そこで本エントリーでは、例によって例のごとくいくつかのサブエントリーに分割し、第一回目のサブエントリーではまず、「四間飛車vs鷺宮定跡の基本形」を整理したいと思います。

そして第二回目のエントリーで定跡の結果図までの手順の整理を行い、第三回目のエントリー以降で、そこから勝ち切る最善手の分析・研究を、していきたいと思います。

サブエントリー一覧

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*1:書籍レビューによると、四間飛車の急所<2>にはのってそうでしたが・・・

*2:船囲いを△4ニ金型して仕掛けを遅らせ、もう一手四間飛車側に指させるなど。