Chibaと四間飛車と将棋

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四間飛車党のための船囲い講座

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あなたは船囲いが意外と堅いと思ったことはありませんか?美濃囲いには角・桂の即死コンボがあるのに船囲いには致命的な急所がなく、いつも攻め負ける・・・なんて思ったことはありませんでしょうか。

本エントリーでは、そんな強敵(?)船囲いに対して、四間飛車党にして初級者の不肖・私が、初級者目線で、改めて船囲いの特徴や急所なんかを考えてみたいと思います。

よろしくお願いいたします。

はじめに

本サイトでは少し前から、「四間飛車初心者に送る船囲いコレクション」なんてコーナーも作ったりなんかして、船囲いの急所を勉強してきました。しかし、薄々分かってはいたことですが、美濃囲いに対する角・桂コンボに匹敵する即死コンボは、なかなか現れません。対して、初級者に対する角・桂コンボの威力は、絶大です。端攻めを絡められれば、桂と銀だけで軽く死ねます。
http://shogipic.jp/v/K9U.png

仕方がないので本エントリーでは、基本に立ち返り、船囲いの特徴と急所を整理してみることにしてみました。

基本形と特徴

色々バリエーションはあるかと思いますが、以下のA図が船囲いの一番の基本形ではないかと思います。参考までに、美濃囲いもつけてみました。
【A図は船囲いの基本形】
http://shogipic.jp/v/K9V.png

△1一香・△2一桂・△3一銀・△4一金を船底、△5ニ金を船首、△4三歩・△3四歩・△2三歩あたりを帆に見立て、船っぽく見えるのが名前の由来だと思います。「四間飛車上達法 (最強将棋レクチャーブックス)」にて藤井先生曰く、

  • 四間飛車の角が玉にダイレクトに当たらない(周囲の4ニ、3一、2一あたりは、角のラインに入る)。
  • ニ段玉ゆえに、飛車打ちにも耐性がある。
  • 囲いの発展性(船囲い→左美濃、穴熊など)。

あたりがメリットで、以下あたりがデメリットだとのこと。

  • 金銀の連携がいまいち(確かに、銀は金に紐をつけていない)。
  • 玉の周り、特に歩がスースーしていて、ピタっと歩が引き締まっている美濃囲いに比べると、いまいち。

ただ、プロの意見にわたしごときが反論するのもおこがましいですが、初級者目線で言うと、2番目は船囲い側が有利な点になっている気がしています。

というのも、美濃囲いは歩がピタッとしているが故に「歩頭の桂」を打ちやすく、これが例の角・桂即死コンボにつながっています。対して、船囲いは歩が波々しているため、「歩頭の桂」に耐性があります。終盤になってくると、例えば、
http://shogipic.jp/v/He5.png

こんな感じの「歩頭の桂」で玉の逃げ道を塞ぐこともできますが、それでも「即死コンボ」と言うほどの致死性には、程遠い感じがします。

加えて、3四の歩が意外に曲者で、これを土台にした△3五金が「頭金」になって詰まされることも、往々にしてあります。

また、個人的には、以下も船囲いのメリットしてあげられると、思います。

  • 囲いにかかる手数が少ない。
  • 致死性の高いお手軽即死コンボがない(?)

バリエーション

ここでは、二つほどバリエーションをあげさせていただきます。

△4ニ銀型

【B図は△4ニ銀型船囲い】
http://shogipic.jp/v/K9W.png

△3一銀型(A図)の方がより船っぽく見えるので便宜上そちらを「基本形」と置いてみましたが、実戦ではむしろB図の方がスタンダードかと思います。銀が4ニに上がっただけですが、実はこれだけで、△3一銀型船囲いの弱点を二つ、解消しています。

一つ目が、こちら。
http://shogipic.jp/v/HnY.png

△3一銀型船囲いの場合、▲8ニ飛〜▲5三銀が急所(王手になるので、△同金は出来ない)なのですが、△4ニ銀型ですと、この筋は通用しません。

そして二つ目が、こちら。
http://shogipic.jp/v/JiM.png

△3一銀型船囲いから真っ直ぐ棒銀に行くと、▲6五歩が手痛い反撃になります。角交換後の▲7一角〜▲2六角成や、▲6四歩が防げません。

対して、△4ニ銀型ですと、角交換後に△5三銀と進出すれば、両方防げます。「振り飛車には角交換を狙え」の格言通り、単純な角交換は大抵の場合、居飛車側に得になります。

△4ニ金型

おそらく、船囲いとしては、この△4ニ金型が最終形になります。
【C図は△4ニ金型船囲い】
http://shogipic.jp/v/K9X.png

四間飛車vs居飛車の対抗形の定跡のうちのいくつかは、美濃囲い〜高美濃囲いと、船囲い基本形〜△4ニ銀型〜△4ニ金型で、囲いの発展合戦になっています。

見たまんま、金が4ニに上がることにより、上部に厚くなっています。また、△4ニ銀型の急所も一つ解消していまして、例えばこちら。
http://shogipic.jp/v/Hb8.png

△4ニ銀型の場合は、△2ニ同玉と取ると、▲4一龍と突っ込まれますが、△4ニ金型の場合は、△同玉と取っても龍が突っ込めません。四間飛車側に一段飛車2枚で攻められるとキツイところではありますが、大抵の対抗形の定跡では、飛車交換か、四間飛車側の飛車と居飛車側の角を交換することになります。つまり、四間飛車側が2枚飛車になることは、稀です。

よって、大半のケースでは、船囲いの中では、△4ニ金型が一番固くなります。

各バリエーションの急所

それでは、基本形とバリエーションが出揃ったところで、各形態の急所について考えて見たいと思います。

基本形の急所

基本形は、ちょい上の方や、こちらのエントリーなどでも紹介させていただきましたが、二段目飛車が狙い目です。

【D図は基本形に対する狙い目】
http://shogipic.jp/v/HnY.png

飛車が間接的に玉を睨む形になり、かつ間には金一枚しかいません。▲5三銀や▲7五角なんかで間の金を狙って行くのが、常套手段です。このような、大駒で間接的に玉を睨み、間にいる動けない駒を狙うテクニックは、「藤井猛の攻めの基本戦略 (NHK将棋シリーズ)」なんかでも紹介されておりまして、藤井システムなんかはまさしく、角で玉を睨むテクニックの応用になっていたりします。

△4ニ銀型の急所

これも上の方や、こちらのエントリーなんかでも取り扱いましたが、△4ニ銀型に対しては、一段飛車が狙い目です。

【E図は△4ニ銀型に対する狙い目】
http://shogipic.jp/v/Hb7.png

4一の金に玉しか紐を付けていないのが泣き所です。2ニの地点への「送りの手筋」や▲2四桂、▲2六香〜▲2三香成などの強襲を使って玉を移動させ、▲4一飛成/龍で金を剥がすのが、主な狙いです。

△4ニ金型の急所

△4ニ金型に対しては、こちらのエントリーなどでご紹介させていただきましたが、▲2六桂が狙い目になることが多いです。

【F図は△4ニ金型に対する狙い目】
http://shogipic.jp/v/K8E.png

ただ、単純に▲2六桂と打っても両取りを警戒されてかわされるのがオチなので、高美濃の右桂や一段飛車などと連携する必要があります。

このように、△4ニ金型を崩そうと思うと、他のバリエーションより少し手前がかかると思います。

おわりに

いかがだったでしょうか。ご覧いただいた通り、一応各バリエーションとも狙い目があるにはあるのですが、割と真っ当な搦手で、初級者がやると攻め足の速さがイマイチになることも往々にしてあります。私がそうなんですが・・・イマイチ、美濃囲いの固さを実感できません。私の受けが下手くそなだけだとは思いますが。

というわけで、本エントリーの内容はここまでになります。微妙な締めになってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

参考書籍一覧

四間飛車上達法 (最強将棋レクチャーブックス)

四間飛車上達法 (最強将棋レクチャーブックス)

ホントに勝てる四間飛車 (先崎式将棋レクチャー&トーク)

ホントに勝てる四間飛車 (先崎式将棋レクチャー&トーク)

藤井猛の攻めの基本戦略 (NHK将棋シリーズ)

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